REC VALUE 現場最前線

メタルケーブル故障位置探索

メタルケーブルについては、設備の老朽化等が進んでいる箇所があり、お客さまからは極力費用を掛けずにメタル設備の維持を行いたい、若手社員にスキル継承を行いたいというご要望がありました。 しかし、従来のメタル故障位置探索機器は国内メーカの製造・サポートが終了しており、効率的かつ効果的に不良個所を特定するのに苦慮しているとのお話しがありました。 そこで、断線・混線箇所を特定できるTDR(time domain reflectometry:パルス試験)機能及び、絶縁不良箇所を特定できるRFL(ResistiveFaultLocation:絶縁不良測定)機能を有した海外製のメタルケーブル故障位置探索器(FTB-610)を提案しました。

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メタルケーブル故障位置探索器(FTB-610)

NTTRECでは、お客様のお困りごとをお伺いした上で、提案書により課題を解決するための最適な機器のご提案のほか、ご要望に応じて機器操作の説明会や現地デモンストレーションを実施しています。 現場最前線第1回目では、機器操作勉強会、現地デモンストレーションにより、機器の操作や、故障区間の特定を実機を用いてお客様に体感頂いた1日をご紹介したいと思います。 ※現地デモンストレーションは現場環境や取り扱う機器により、ご要望に沿えない場合もございますので、予めご了承願います。

当日のスケジュール
AM・・・机上による機器操作説明会 ①机上による機器の機能概要等ご説明 ②模擬設備を用いた操作手順のご説明 ③現地デモンストレーションに向けた作業手順の確認 PM・・・現地デモンストレーション ①現地に移動し、安全、作業手順の確認 ②現地の設備状況に応じた機器の設定方法をご説明 ③機器を利用して故障個所の特定 ④事務所に戻り当日作業の振り返り

AM 机上による機器操作説明会

机上による機器操作説明会では、提案機器の機能や測定結果のイメージについて資料によりご説明を行い、模擬設備を用いて実際にお客様に機器の操作・測定を体感頂きました。 普段お客様がご利用になられている機器や故障個所探索方法と比較し、どのような点が優れているか実機を操作することで確認して頂くとともに、午後からの現地デモンストレーションに向けて操作手順等の確認をして頂きました。

<机上による機器操作説明会の模様>

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機器の機能概要をご説明

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模擬設備により機器操作を体感

PM 現地デモンストレーション

現地デモンストレーションでは、メタル保守の経験があるNTTREC社員が提案機器の操作方法はもとより、現地状況に応じた具体的な設定方法をご説明させて頂き、どのような測定をすれば効率的で効果的な結果が得られるかなど、現地での作業ノウハウを含めご説明させて頂きました。

<現地デモンストレーション模様>

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①現地状況に応じた機器設定方法をご説明

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②機器を故障心線に接続し、故障箇所の測定を開始

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③測定点から374.5mの箇所で断線 しているとの測定結果が出ました

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④故障箇所の確認を行います

今回の現地デモンストレーションでは、メタルケーブルの故障(断線故障)箇所を特定することができました。 念のため、上部側から測定して故障判定した個所が、下部側から測定しても同じ個所が故障個所として判定されるか測定したところ、同一箇所が故障点であると判定されました。 NTTRECでは、このように単に機器をレンタルするだけでなく、お客様にWao!!と言って頂ける様、日々努力しております。お客様のお困りごとや機器の特性に応じて各種提案をさせて頂いておりますので、是非、お気軽にお問合せください。

<参考>FTB-610の故障種別による測定結果イメージ
TDR機能を利用した故障個所探索(断線・混線故障)

《断線故障の画面表示イメージ》

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  • ・断線は波形が上に振れます。
  • ・波形の始点が故障位置となります。

《混線故障の画面表示イメージ》

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  • ・混線は波形が下に振れます。
  • ・波形の始点が故障位置となります。
RFL機能を利用した故障個所探索(絶縁不良故障)

《絶縁不良故障の画面表示イメージ》

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測定点から約7km箇所が故障位置となります。



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