メンテナンス方法

OTDRのアダプタと光ファイバケーブル端面の清掃方法

  1. 本機器上部の光コネクタカバーを開け、光アダプタ内の表面をコネクタクリーナで清掃。
  2. 交換可能コネクタアダプタ(割スリーブ部)を清掃する。
  1. 交換可能コネクタアダプタを取り外し、
    フェルール部端面、側面を清掃。
  2. 光コネクタのフェルール端面を
    コネクタクリーナで清掃。
OTDR アダプタ
OTDRアダプタ
正常な接続端面波形
正常な接続端面波形
汚れた接続端面波形
汚れた接続端面波形

POINT光コネクタの一部には、規格を満足しない粗悪品が流通している場合があります。光コネクタには、各国/地域の通信業者などで認定、採用されている光コネクタ(例:NTT技術移転品または準拠品)を使用してください。

POINTコネクタ用クリーナをフェルール端面以外のガラス面等には使用しないでください。ガラス面が割れたり、傷が付く恐れがあります。

各部の名称と働き

正面

各部の名称と働き 正面
  • 1プロテクタ
    外部からの衝撃から本体を守ります。
  • 2ソフトキー
    表示画面の右端に表示される
    ソフトメニューを選択します。
  • 3エスケープキー
    設定操作を中断したり、メニュ-画面を閉じます。
  • 4ファイルキー
    ファイルメニューを表示します。
    波形を保存/読み出し/印刷します。
  • 5メニューキー
    メインメニューに移動します。
  • 6ロータリノブ
    カーソルの移動や設定条件を変更します。
    ノブを押すと、カーソル移動の微調整/粗調整を
    切り替えます。
  • 7スケールキー
    波形表示の拡大・縮小・移動をします。
  • 8矢印キー/エンターキー
    条件設定中は項目の選択、設定をします。波形表示中はスケールの変更をします。
  • 9セットアップキー
    測定条件設定、システム設定をします。
  • 10アベレージキー
    平均化測定を開始/停止します。
  • 11リアルタイムキー
    リアルタイム測定を開始/停止します。

上面

各部の名称と働き 上面
  • 1イーサネットコネクタ
    リモート制御で使用。
  • 2プリンタ用紙フィード(紙送り)ボタン
  • 3内蔵プリンタ
    波形やイベントリストを印刷します。
  • 4プリンタ/LAN
    (工場出荷時オプション)
  • 5バッテリパック実装部
    付属のバッテリパックを収納します。
  • 6DC電源コネクタ
    付属のACアダプタを接続します。
  • 7リリースレバー
    プリンタカバーのロックを解除します。
  • 8USB(Type B)
    PCを接続して、リモー
    ト制御や内蔵メモリ
    の読み書きをします。
  • 9USB(Type A)
    外部メモリや外部プリ
    ンタを接続します。
  • 10測定ポート
    光パルス試験(OTDR)のときは光
    信号が出力されます。パワーモニ
    タのときは光信号を入力します。

測定と波形

自動測定

  1. AVEキーを押す。
    測定を開始する。反射減衰量や接続損失を自動で検出し、検出したイベントを画面に表示すると測定が終了。波形の取り込み中に再度AVEキーを押すと、その時点で測定が終了。
    自動測定

【画面例:波形+リスト】

画面例:波形+リスト

イベントNo.
波形上のイベント付近にイベントNO.が表示。左側から昇順で表示。

イベント種別
検出したイベントの種類。
融着接続点などの反射がないイベント
融着接続点などの
反射がないイベント
融着接続点などの反射がないイベント(負の接続損失)
融着接続点などの
反射がないイベン
ト(負の接続損失)
コネクタ接続点などの反射があるイベント
コネクタ接続点
などの反射があ
るイベント

測定と波形

リアルタイム高分解能測定波形

  1. REAL TIMEキーを押す。
  2. 測定範囲変更ソフトキーを押す(ソフトキーメニューの2/2ページ)。
    画面に表示されたマーカを中心に、選択したサンプリング間隔(最大50,000ポイント)で波形を取り込む。
  3. 詳細に波形を観測する箇所にマーカを移動。
    詳細に波形を観測する箇所にマーカを移動
  4. サンプリング間隔を短くして、細かく波形を取り込む。
    サンプリング間隔を短く
    オーバービュー画面で、全体波形のどの部分を表示しているかを確認。
    オーバービュー画面で、全体波形のどの部分を表示しているかを確認

POINT例えば測定距離が50kmあり、15kmあたりに融着をした接続箇所があるはずなのに波形では見えない場合があるとします。この融着された接続箇所を見つけるためには高分解能測定機能が有効と言えます。

2点間の距離と損失を測定する ※2点法

  1. マーカソフトキーを押す。
    2点法のソフトキーを押す。
  1. ロータリーノブを右へ回してカーソルを表示。
距離測定の開始ポイントにカーソルを移動
  1. 距離測定の開始ポイントにカーソルを
    移動して、ソフトキーを押す。距離測定
    の終了ポイントにカーソルを移動して、
    ソフトキーを押す。

※ 損失測定をする場合、①ー②間にイベント(接続点)がある場
合、マーカの近似法はTPAを使用する。
※ マーカの近似法の設定は、詳細設定モードの解析設定の
「近似法(マーカ)」で変更可能。

①ー②マーカ間の距離と損失の測定結果が表示。
(囲み中の上側が損失、下側が距離)

接続損失を測定する ※4点法

  1. マーカソフトキーを押す。
  1. 4点法のソフトキーを押す。
  1. ロータリーノブを右へ回してカーソルを表示。
    接続損失を測定する ※4点法

反射減衰量を測定する ※2点法

  1. マーカソフトキーを押す。
  1. 2点法のソフトキーを押す。
  1. ロータリーノブを右へ回してカーソルを表示。
  2. イベントの開始ポイントにカーソルを移動して、ソフトキーを押す。イベントの立ち下りポイントにカーソルを移動して、ソフトキーを押す。

※②マーカは、波形のピーク値よりも右側に設定する。

反射減衰量を測定する

①ー②マーカ間の反射減衰量の測定結果が表示。