V溝清掃・クランプ清掃 軸ズレエラーの対処方法

V溝又はクランプ等へのゴミの付着は軸ズレエラーの原因となります。V溝およびファイバクランプ部位をきれいな綿棒に少量のエチルアルコールを浸して清掃しましょう。

 
軸ズレエラー
軸ズレエラー
V溝
V溝
クランプ
クランプ

POINTV溝を綿棒で清掃時は溝方向に沿って清掃します。

 

ファイバホルダ等の清掃 軸ズレエラーの対処方法

ホルダへのゴミの付着は、軸ズレエラーの原因となります。ファイバホルダステージ、ファイバホルダ底面、ファイバホルダ上面(ファイバを乗せる溝)をきれいな綿棒に少量のエチルアルコールを浸して清掃します。

ファイバホルダ上面
ファイバホルダ上面
ファイバホルダステージ
ファイバホルダステージ
ファイバホルダ底面
ファイバホルダ底面
 

※TYPE25-eMの場合で、製品によって詳細は異なります。

 

LEDおよびミラー保護ガラスの清掃

明るさエラ-・明るさ偏差エラー・LEDエラーの対処方法

LED、ミラー保護ガラス、顕微鏡面が汚れていると、ファイバ像がぼやけ正確な画像処理ができな かったり、モニタ画面に黒点(顕微鏡内部のゴミ)が現れます。

モニタ上でムラが出た場合や、LEDエラーが出た場合は、綿棒に少量のエチルアルコールを浸して軽くミラー保護ガラスおよびLEDの表面を清掃します。

  EDおよびミラー保護ガラスの清掃  

きれいな綿棒に少量のエチルアルコールを浸して表面を軽く拭きます。

 
LED表面
LED表面
ミラー保護ガラス表面
ミラー保護ガラス表面
 

※TYPE-66の場合で、製品によって詳細は異なります。

注意!
清掃時は缶エアーは使用しないでください。LEDやミラー保護ガラスが曇る可能性があります。
清掃時は缶エアーは使用しない
 

ファイバ清掃 軸ズレエラーの対処方法

ファイバ自体のゴミ付着も軸ズレの原因です。
ファイバ被覆除去→ファイバ清掃→ファイバ切断作業を行います。

POINTファイバ清掃時、「キュキュ」と音が出るように清掃します。

 

ファイバ挿入エラーの対処方法

エラーの原因は、ファイバ切断長が規定寸法より長くモニタ中央よりファイバが突き出しているためです。再度、ファイバ切断作業を行ってください。(ファイバ切断長=10mm)モニタ画面に現れる黒点(顕微鏡内部のゴミ)も原因となります。

 
画面上で右側のファイバ切断長が長い
画面上で右側のファイバ 切断長が長い
ファイバホルダの正しいセット位置
ファイバホルダの正しいセット位置
ファイバホルダが壁に接触(隙間あり)していない
ファイバホルダが壁に接触(隙間あり)していない
 

※ファイバホルダ先端部をファイバカッタの壁に押し当てた状態でファイバを切断します。

 

被覆除去後の被覆長を確認 軸ズレエラーの対処方法

ジャケットリムーバを使用して被覆除去をした際、被覆除去長が規定寸法(3mm)より長いと融着接続機にセットした時に被覆部がV溝に重なり、軸ズレになります。

被覆部がV溝に重なっている
被覆部がV溝に重なっている

POINT被覆除去後の被覆長が、規定寸法3mmであるか、確認しましょう。

 

正しい被覆除去方法

ファイバホルダおよびファイバホルダ台を壁に押し当てる。

ファイバホルダおよびファイバホルダ台を壁に押し当てる  

誤った被覆除去方法

誤った被覆除去方法  

端面角度エラー・端面突起エラ-・端面欠けエラー・不揃いエラーの対処方法

エラーの原因は、ファイバカッタ刃の劣化(摩耗)および、ゴミ付着、ファイバクランプの把持力不足(クランプゴム劣化およびゴミ付着)、ファイバ汚れが挙げられます。

 
端面角度エラー
端面角度エラー
切断端面角度が大きい
端面突起エラー
端面突起エラー
切断端面に突起あり
端面欠けエラー
端面欠けエラー
切断面の欠け
端面不揃いエラー
端面不揃いエラー
ファイバ切断長の最大/最小の差が大きい
  1. 再度、ファイバ被覆除去→ファイバ清掃→ファイバ切断作業を行います。(ファイバ切断長=10mm)
  2. クランプ部(ファイバ把持部位)および切断刃をきれいな綿棒に少量のエチルアルコールを浸して清掃します。
 
クランプゴム(下部:2ヵ所)
クランプゴム(下部:2ヵ所)
クランプゴム(下部:3ヵ所)
クランプゴム(下部:3ヵ所)
切断刃
切断刃
 
注意!
切断刃裏側(枠内)のプレート部は綿棒で清掃しないでください。動作不具合発生要因になります。(※詳しくは、P.209をご覧ください。)
切断刃裏側 (枠内)のプレート 部は綿棒で清掃しない